※この物語は、10年以上前に制作されたものですので現在と少し変わってるところがあるかもしれませんがご了承ください。
燃えよ!!DANCE研究所
登場人物 | ||
博士 | ダンス研究所の木田博士 日夜、ダンスを研究する。 |
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真知子 | 新人の研究生 AB型のふたご座 |
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大くん | 博士の下で働くやり手の助手 趣味は、スーパー銭湯に行くこと |
それでは物語の始まりです
研究所 |
この物語はフィクションです
第1話/ 研究所は大騒ぎの巻 | ||
ここは、ダンス研究所です 今日は新人の女性が働きに来るそうです。 |
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真知子 | こんにちは ダンス研究所の方ですか? |
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助手 | いらっしゃいませ そうですが、なにか質問ですか? |
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真知子 | いえ、今日からこちらで働かせてもらうことになりました 宮沖 真知子と言います。 よろしくお願いします。 |
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助手 | お待ちしていました。僕は博士の助手をしている大(だい)と言います。 あいにく今、博士が外出していまして・・・ もうすぐ帰って来ると思いますのでお待ちください。 まあ、お茶でもどうぞ |
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真知子 | はい、ありがとうございます | |
助手 | えっ!?顔が・・・いっしゅん変わったような(汗) | |
真知子 | どうかしたんですか? | |
助手 | い、いえ。 | |
扉 | 「ガチャッ!!」 | |
助手 | あっ!博士が帰ってきたみたいですよ。 | |
博士 | ん?お客さんかい? | |
真知子 | こんにちは、今日からお世話になる 宮沖 真知子です。 よろしくお願いします! |
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博士 | あっ!君かー。あのどんよりと曇り空の日に面接をした真知子ちゃんだね さほどよろしくね。 |
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真知子 | あの。私は、何から始めたらいいんでしょうか? | |
博士 | さっそくで悪いんだが、結構やり手の助手、大くんと一緒に町に出て ダンサーが日ごろ胸の奥に抱いている素朴な質問や、 脳天をつんざくようなイカシタ情報を集めてきてくれ。 |
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真知子 | はい、わかりました。 おまかせください |
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博士 | アセタラリ・・・ | |
助手 | では真知子さん、いざ町に繰り出しましょう。 | |
真知子 | (ふふふふ・・・) | |
博士 | ・・・・いちもつの不安・・・・ | |
というわけで、博士の指令のもと、町に繰り出す、大くんと真知子ちゃん はたして、とっておきの情報は得られるのかな? |
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大くん | あっ!!真知子さん、あそこに踊ってる人がいますよ。 近くに行って声かけてみましょう。 |
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真知子 | なんかやる気が出てきました! さっそく行ってみましょう。 |
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助手 真知子 |
こんにちは~♪ お邪魔しますぅ。 ちょっとお話聞かせてもらえませんか? |
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町のダンサー 木村 滝野 |
ん?なんか面白そうだね。 で、どんな話が聞きたいの? |
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真知子 | 今、町のダンサーにダンスで困ったことや疑問、質問などを アンケートしてるんですが なにか、困ってることとかってありますか? |
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木村 | 俺あるよ。 今、イベント用の振り付けしてんだけどね、 なかなか振りが出てこなくってさー |
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大くん | ふむふむ、なるほど。 | |
滝野 | 俺は練習場所の問題だね | |
大くん | そうですよね・・・。 | |
真知子 | ご協力ありがとうございました これからも頑張ってくださいね。 |
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研究所に戻って来た大くんと真知子ちゃん ちゃんと博士に報告できるかな? |
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真知子 大くん |
只今戻りました | |
博士 | ご苦労さん それで、プライバシー侵害ギリギリの何か情報収集はできたかね? |
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大くん | 町の若者たちに色々聞いたところ、この疑問が多かったですね。 真知子さん、説明してください。 |
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真知子 | はい。 ダンススクールの宣伝で、よく「初心者歓迎」と書いてありますが、 スクールのそのほとんどが、初心者なのではないでしょうか? という質問が多かったですね。 |
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博士 | なるほど、それは面白い質問だね。 つまり、病院だったら「病人歓迎」というようなニュアンスだね。 |
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大くん | 逆に言うと「上級者は歓迎しない」 「できれば初心者が良い」という風にもとれますね。 |
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真知子 | 「ダンスを始めたいけど、初心者でも大丈夫ですか?」 という質問もよく見かけますよね。 やはりレッスンを受ける側の意識に呼びかけたフレーズなんじゃないでしょうか? |
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博士 | そういうことだろうね。 スクールとは中級、上級者が多いと思っている人もたくさんいるのだろうね。 |
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大くん | たとえば下のような感じにすれば問題はないと思いますが、違和感はぬぐえません。 | |
博士 | うむ。 | |
真知子 | やはり「初心者歓迎」は、ビジネス用フレーズといったところでしょうか。 初めてスクールに来ようとする人が戸惑うのもわかる気がしますね。 |
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博士 | っていうかホントにこんな疑問、あったのか? | |
大くん | 真知子さんが聞いたんですよね? | |
真知子 | さあね・・・ふふ | |
博士 大くん |
ひいっ!!(汗) | |
お客 | ゴメンクダサイ | |
真知子 | いらっしゃいませ。 なにか御用ですか? |
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ロボット | コンニチハ ハカセハイマスカ? |
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博士 | お、お前は・・・ | |
大くん | あれ?博士のお知り合いですか? | |
博士 | 知り合いも何も、こいつは・・ この研究所ができたときの祝いに 知人から頼まれて、ネットで検索した会社に発注するみたいな まあ、話せば長くなるんだが・・・。わしが作った |
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ロボット | ガガガ・・・ギギギ・・ガガ | |
博士 真知子 大くん |
なんかやばいぞ!! | |
ロボット | ハク・・・センノ・・ウチガ・・・ワ | |
博士 | しっかりしろ! なんだ!? いにしえの時代から人類が使い続けていた言葉を使って 何か言いたいのか? |
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ロボット | ・・・・・・・・ギギ・・・・・・・・ガクン・・・・・・・・・・・。 | |
博士 真知子 大くん |
ロボットくーーーーん!!! | |
いきなり現れ、いきなり動かなくなってしまったロボットくん いったいロボットくんは何をしに来たのでしょう? |
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真知子 | 最後にロボットくんが何か言ってたんだけど、 大くん聞いてた? |
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大くん | ちゃーんとメモしてありますよ 確か、「ハクセンノウチガワ」と言い残して停止したんです。 |
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博士 | 「ハクセンノウチガワ」「白線の内側」 駅のアナウンスっぽいね。 何が言いたかったのか検討がつかんなぁ。 |
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大くん | 僕の推測ですが、 ダンサーが電車のホームで踊ってる同じダンサー発見したとき、発見した方が踊れなくなってしまうという、法則的なことを言おうとしてたんじゃないでしょうか? |
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真知子 | それは確実に違います。 もしかしてロボットくんは、「白線の内側」を間違えたんじゃないでしょうか? |
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博士 | どういうことだね? | |
真知子 | つまり、ロボット君は「白線の内側にお下がりください」のアナウンスの時に、 白線に背を向けていたんじゃないでしょうか? |
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大くん | なるほど!!それで本来、外側である場所を内側だと思い込んで、列車に接触したんですね。そして、命からがらここに来て、その時の衝撃により強く記憶された言葉を発した。そういうことですよね真知子さん? | |
真知子 | しらん | |
大くん | ひーん | |
博士 | 今、あいつを調べてみたが、 列車と接触した形跡は無いのだよ。とすると あいつはもしかすると「白線の内側」をダンスに例えようとしたんじゃないかな? |
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大くん | どういうことなんでしょうか? | |
真知子 | つまり、ホームの場合「白線の内側」をとり間違える人もいないし、万が一間違えれば大事故につながりますよね。しかしダンスの場合の、「白線の内側」は人それぞれの感じ方で決まるので怖がらずに決めろ!!みんな頑張れ!!というメッセージをロボットくんは伝えようとしたのではないでしょうか? | |
博士 大くん |
なるほど!!でかした真知子ちゃん これで謎は全て解けたな! |
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真知子 | これで、ロボットくんも安らかに眠れますね。 「おやすみロボットくん」 |
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博士 大くん |
「おやすみロボットくん」 | |
ロボット | ゼンゼン・・・・チ・ガ・ウ・・・ガクン |